ハードウェアの話が続いたのでここでソフトウェアに話題を切り替えます。AIを構築するためには膨大な計算を処理する装置が必要です。その計算をこなすためには電力が必要です。なぜ計算機は電力を必要とするのか。それは電気の有無を2進数として論理演算を繰り返すため電気がある状態とない状態を何度も何度も繰り返し作らなければならなくなったからです。
であれば使う電力を減らすためには計算の回数が減るようにするのも一つの方法です。性能を上げるためには計算量を増やさなければならない、消費電力を減らすためには計算量を減らなさければならない。矛盾してますね。
電子計算機が生まれたと同時にソフトウェアをどう効率よく製造するかの悩みも双子のように誕生したのです。それから幾十年人類の効率の良いソフトウェア製造方法へのチャレンジは続いています。
プラグ付きケーブルをあっちこっち挿したり抜いたりして作っていたソフトウェアがメモリ内蔵にされるようになった時にマシン語が生まれ、すぐにマシン語と一対になったアセンブラ言語が作られました。この時人類は抽象化された言語でコンピュータと交流できるようになりました。